February 23, 2009
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| マルク・シナンとユリア・フルツマン［ジュリア・ハルスマン／ユリア・ヒュルスマン］の新作および発売記念ベルリン公演のお知らせ Sinan
/ Hülsmann Release Concert in Berlin
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ギタリストのマルク・シナン Marc Sinan、作曲家でピアニストのユリア・フルツマン［ジュリア・ハルスマン／ユリア・ヒュルスマン］ Julia Hülsmann、作家・台本作者のマルク・シファー Marc Schiffer の三人を中心とする新しい魅惑的なコラボレーション・プロジェクト「ファスル Fasıl」が始動しました［訳註＝トルコ語で、＜ i ＞の上の点がない文字＜ ı ＞は、u の音に近い発音］。ECMからのＣＤリリースに合わせて、来る2月28日の土曜日、ベルリンのラディアールシステム Radial System V でファスルのコンサートが開催されます。
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アルバム《ファスル Fasıl》（ECM
2076）は歌曲集の体裁を取った作品です。預言者ムハンマド Mohammad の最愛の妻で、預言者の最期を看取ったアーイシャ Aisha の物語が、新鮮で独創的な手法で歌われます。
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このプロジェクトのリーダーを務めるマルク・シナン Marc Sinan はトルコ系ドイツ人のギタリストです。古典から現代作品に至るクラシック・ギター曲ばかりでなく、ジャズのイディオムに則った演奏もこなす、じつに幅広い音楽活動を展開している音楽家です。今回のECMからの新しいアルバムでは、独自のインプロヴィゼーションを駆使しつつイスラム音楽と結び付いた個性的な世界を創り出しています。アンサンブルが繰り広げるサウンドは、あらゆる面で「多文化的な multi-cultural」ものとなっています。
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本作《ファスル Fasıl》に参加しているセルビア出身の女性シンガーが、エレナ・クルジッチ Yelena Kuljić です。彼女は、演出家デヴィッド・マートン David Marton がアルバン・ベルク Alban Berg のオペラ《ルル Lulu》をジャズと映像とレヴュー（軽喜劇）のリミックスに仕立て上げた、先頃大きな話題を呼んだ実験的作品の舞台で、主役ルルの“クールな側面”の役をジャズの語法で演じて大評判を博した、現在旬のアーティストです［訳註＝ルルの妖艶な側面の表現を担当したのは、日本人のソプラノ歌手の柳原由香。もう一人の女優と一緒に、ルルが三人の女性によって同時に演じ歌われる］。エレナ・クルジッチは、今回のアルバムでは、全編にわたってアーイシャの心を印象的に歌っています。
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本作《ファスル Fasıl》に登場するメロディーの大部分は、ユリア・フルツマン［ジュリア・ハルスマン／ユリア・ヒュルスマン］ Julia Hülsmann のペンによるものです。さらに、本作に収録された作品の内、約半分にあたる部分が、彼女が率いるトリオによる演奏です〔トリオのメンバーは、フルツマン［ハルスマン／ヒュルスマン］のピアノ、マーク・ミュールバウアー Marc Muellbauer（ダブル・ベース）、ハインリヒ・カバリング Heinrich Köbberling（ドラムス）〕。
ユリア・フルツマン［ジュリア・ハルスマン／ユリア・ヒュルスマン］・トリオの最新作《エンド・オブ・ア・サマー The End of a Summer》（ECM 2079）は幅広い称賛を獲得しています。
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また本作《ファスル Fasıl》（ECM
2076）には、上記で紹介した演奏家の他、稀有なヴィオラ奏者レナ・ティース Lena Thies も加わっています。彼女はベルリン・コーミッシェ・オーパー管弦楽団 Orchester der Komischen Oper Berlin のメンバーですが、クラシック音楽に限らずさまざまな領域の音楽を本能的に演奏することができ、その好奇心に満ち溢れた精神をマルク・シナンが賞讃してやまない音楽家です。
このアルバムには、以上ご紹介した、マルク・シナン Marc Sinan、エレナ・クルジッチ Yelena Kuljić、ユリア・フルツマン［ジュリア・ハルスマン／ユリア・ヒュルスマン］ Julia Hülsmann、マーク・ミュールバウアー Marc Muellbauer、ハインリヒ・カバリング Heinrich Köbberling、レナ・ティース Lena Thies という全6名のミュージシャンが参加しています。
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マルク・シナン Marc Sinan Official Website ◆
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(c) ECM Records, Munich. Used by
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※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。（musicircus） |
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