November 11, 2009
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| 映画『ホロツェン』のDVDが発売されました Holozän:
DVD now available
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1992年にマンフレート・アイヒャー
Manfred Eicher とハインツ・ビュートラー
Heinz Bütler が共同監督で製作した映画『ホロツェン（完新世）
Holozän』が、このたびドイツの出版社のズールカンプ社
Surhrkamp からDVDで発売されました。 この映画は、スイスの作家マックス・フリッシュ
Max Frisch （1911-1991）が1979年に発表した小説『完新世の人間
Der Mensch erscheint im Holozän』［英語タイトル：Man in the Holocene］――ニューヨーク・タイムズの書評によれば「明解な比喩を駆使した傑作」――を原作としたもので、1992年のロカルノ国際映画祭
Locarno International Film Festival で審査員特別賞を受賞しました。
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南アルプスの山間に位置するスイスのティチーノ地方
Ticino ［ドイツ語ではテスィーン
Tessin］の渓谷にある僻村で、荒天による土砂災害で交通が遮断された中、ひとりの老人が［認知症の徴候による］記憶が喪失していく恐怖を前に立ち行かなくなっていた。ガイザー氏
Herr Geisser は化石学や地質学やその他について事典や書籍から記事を切り抜くと、失われつつある記憶を保つべく自宅の壁いっぱいに次々と貼り付けていく。これらのメモを用いてこの男の物語を作り上げながら、マックス・フリッシュは人類の歴史とひとりの人間の精神と肉体［＝個人の内面］の衰えとを繋ぎ合わせたのです。繊細なカメラの動き、省略部分の多い物語の運びと映像編集、霊感に溢れた音楽ならびに現実音・環境音の使用によって、この映画は、「連想が引き起こす“共−審美的”な複数の層という原作の文学的原型に照明を当てている。」（フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙）と評されました。
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主演は、エルランド・ヨセフソン
Erland Josephson とソフィー・ドゥエス
Sophie Duez。撮影は、テオ・アンゲロプロス
Theo Angelopoulos を始めとする一流監督との仕事で名声を博すヨルゴス・アルヴァニティス
Giorgos Arvanitis が担当。音楽はマンフレート・アイヒャー
Manfred Eicher が選曲し、バッハ
Bach、バルトーク Bartók、ショスタコーヴィチ
Shostakovich、ヒンデミット
Hindemith、ジャレット Jarrett、ガルバレク Garbarek が使われています。
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ドイツ、オーストリア、スイスにお住まいの方は、このDVDは書店ならびにズールカンプ社のウェブサイトを通じて購入できます。
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〔インターナショナル・カスタマーの皆様へ〕
本DVDは全編ドイツ語のみで字幕無しとなりますのでご注意ください。また付属冊子には、ヴォルフガング・ザンドナー
Wolfgang
Sandner による原稿と、マックス・フリッシュ
Max Frisch の『完新世の人間』からの部分引用が掲載されておりますが、こちらもすべてドイツ語のみとなります。
また本 DVDはPAL方式です。日本ではパソコン内蔵のDVD再生ソフトでは試聴できますが、通常のDVD専用プレーヤー（NTSC方式対応）では視聴できませんのでご注意ください。
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(c) ECM Records, Munich. Used by
permission.
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※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。（musicircus） |
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