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　ECM NEWS／ECM情報

Album cover reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。（musicircus）


September 10, 2010
アルヴォ・ペルト祝75歳

Arvo Pärt at 75
　

Photo: Roberto Masotti

 　エストニア出身の偉大な作曲家アルヴォ・ペルト Arvo Pärt が明日9月11日に75回目の誕生日を迎えますが、ECMでは以下の２つの作品を生誕75年記念作品としてリリースいたします。

 　
　まずは既に発売されているエサ＝ペッカ・サロネン Esa-Pekka Salonen 指揮ロサンジェルス・フィルハーモニック Los Angeles Philharmonic による《交響曲第4番 Symphony No. 4》（ECM New Series 2160）です。このディスクでは、交響曲第4番と密接な関連をもつ「カノン・ポカヤネン Kanon Pokajanen」──トヌ・カリユステ Tõnu Kaljuste 指揮、エストニア・フィルハーモニック室内合唱団 Estonian Philharmonic Chamber Choir によるECM既発盤（ECM New Series 1654/55）──から一部の「断章」を追加収録して、アルバム全体としての完成形を提示しています。

 　
　そして記念のもう一作は、まもなく発売となる、《タブラ・ラサ Tabula Rasa》の特別盤です。振り返ってみれば同作は1984年に初版がリリースされた画期的なアルバムで、作曲者とECMのプロデューサーのマンフレート・アイヒャーとの長年に亙る共同作業はまさにこの時から始まったのです。本作の新しいエディションは、ウニフェルザール社 Universal Edition との共同出版として準備が進められ、スコアとこれまで未出版だったペルトの自筆草稿──じつに魅惑的な研究に役立つ資料といえるもの──を含む200ページのハードカヴァー仕様です。この本にはオリジナル版ブックレットに掲載されていた文章と写真の再掲載だけでなく、新たにポール・グリフィス Paul Griffiths による序文が加わります。もちろんディスク自体は、ペルトの作品の中でも最も愛されている曲目が驚くべき顔触れによる演奏でフィーチャーされています。すなわち、「フラトレス Fratres」（ギドン・クレーメル Gidon Kremer とキース・ジャレット Keith Jarrett）、「ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌 Cantus in Memory of Benjamin Britten」（デニス・ラッセル・デイヴィス Dennis Russell Davies 指揮、シュトゥットガルト国立管弦楽団 Staatsorchester Stuttgart）、「フラトレス Fratres」（ベルリン・フィルの12人のチェロ奏者 twelve cellists of the Berlin Philharmonic）、そしてタイトル作品の「タブラ・ラサ Tabula Rasa」（アルフレート・シュニトケ Alfred Schnittke：プリペアド・ピアノ prepared piano、ギドン・クレーメル Gidon Kremer とタチアナ・グリンデンコ Tatjana Grindenko：ヴァイオリン violins、リトアニア室内管弦楽団 Lithuanian Chamber Orchestra、サリウス・ソンデツキス Saulius Sondeckis指揮）。

 　
　このニュー・エディション以外にも、ECMの今秋リリース第三弾であるヤン・ガルバレク Jan Garbarek とヒリヤード・アンサンブル Hilliard Ensemble の新作《オフィチウム・ノヴム Officium Novum》（ECM New Series 2125）の中に、ペルトの作品を見つけることができます。このアルバム内には、ペルトが特別にヒリヤード・アンサンブルの声を念頭に作曲したア・カペラ作品「聖なる母マリア Most Holy Mother of God」が収録されています。英国のあるジャーナリストは、このディスクの中で、コミタスの「聖なるかな、聖なるかな Surb Surb」からペルトの作品に移り変わる場面について、「すべてのECMの作品を通じて、これは心臓を止めんばかりの感動をもたらす瞬間のひとつだ…」という声明を発しています。

 　
　 　ペルトの誕生日の祝典に関する詳細の他、たくさんの情報が掲載されている以下のサイトを訪れてみることを強くお薦めします。

Arvo Pärt Centre　■

 　
　


(c) ECM Records, Munich. Used by permission.


 　
　 ※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。（musicircus） 　

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