| Ralph Towner Solstice Ralph Towner 12-string
and classical guitars, piano ECM 1060 |
| Oceanus Visitation Drifting Petals Nimbus Winter Solstice Piscean Dance Red And Black Sand |
Recorded December 1974,
Arne Bendiksen Studio, Oslo Engineer: Jan Erik Kongshaug Cover design: Dieter Bonhorst Cover photo: Rainer Kiedrowski Photos: Gabi Winter, Andreas Raggenbass, Jochen Mönch Produced by Manfred Eicher ECM 1060 |
中でもこの「Solstice」はＪ・ガルバレク、Ｅ・ウェーバー、Ｊ・クリステンセンというヨーロッパの精鋭達と吹き込んだものでその刺激的な邂逅により、タウナーとしては異色の傑作となった。それは、北欧の寂寥とした冷たい映像をそのまま音化したものであり、鋭い刃物で切り込んでくるが如き四者のインタープレイは、聴く者を金縛りにし、時として恐るべき空間へとつき落とす。特に「Drifting Petals」「Nimbus」「Winter Solstice」「Sand」は、この上ない美と緊張感と神秘性で、筆者を何度打ちのめしたことか…。久保田高司氏の名言「彼らの音楽、それは人の心を鋭く突き刺す音の凶器でさえあるのだ」を、このアルバムにこそ贈りたい。そして、“Solstice”によるもう一枚のアルバム「Sound and Shadow」（ECM 1095）も是非聴いていただきたいものだ。
須永春彦
大島ガチャ
三武伸一
多田雅範