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ECM review

Album cover reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。(musicircus


David Darling
Cycles

David Darling cello, 8-string electric cello
Collin Walcott sitar, tabla, percussion
Steve Kuhn piano
Jan Garbarek tenor and soprano saxophones
Arild Andersen bass
Oscar Castro-Neves guitar

ECM 1219

Cycle Song
Cycle One: Namaste
Fly
Ode
Cycle Two: Trio
Cycle Three: Quintet And Coda
Jessica's Sunwheel

Recorded November 1981 at Talent Studio, Oslo
Engineer: Jan Erik Kongshaug
Cover Photo: Christian Vogt
Liner Photo: W.Patrick Hinlely
Design: Susan Nash
Produced by Manfred Eicher

ECM 1219
 
 
   デビッド・ダーリングといってもほとんどの人が知らないと思う。別にそれでかまわない。この“Cycles”自体、ダーリングがいなくても充分に素晴らしい一枚であるといえるからね。このLPで特にイイ play をしているのがスティーヴ・キューン。両面を通じてほとんど前面に出ることはない。でも控え目でありながら、彼の個性である冷たい美しさがこのLPを支配し、このLPのカラーとなっているのは紛れもない事実だ。風景でいえばフィンランド、ノルウェーあたりの北欧をイメージさせる。メロディーは全曲文句なく美しい。特にA-1、B-1、3などは聴いていて思わず涙ぐんでしまった程だ。そしてまた幻想的でもある。それはコリン・ウォルコットのせいか、東洋的な幻想だ。アリルド・アンデルセン久々いいプレイを聴かせてくれた。そしてダーリング。よくじゃましないでくれた。

大島ガチャ

 
   ジャケットとメンツにはヨダレが出るが何のことはない。アーティストの個性を殺しまくり自分の趣味を押しつけるアイヒャーお得意の一枚。ま、ガルバレクとアンデルセンに免じて許してやる。

須永春彦

 
   このレコード、ちと点が甘いかもしれないが、なかなか感動的。特に静かな中に「熱さ」を秘めている所が良い。ガルバレクもこの演奏のようなら、歓迎はしないものの、十分黙認できる。

三武伸一

 
  ※本稿は、ECM DIVISIONECMファンクラブ)の会報『every clue message』第2号[19845月発行/発行人:多田雅範]に掲載された原稿を復刻したものです。musicircus  

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