| Michael
Galasso Scenes Michael Galasso violin ECM 1245 |
| Scene I - IX |
Digital Recording, October
1982, Tonstudio Bauer, Ludwigsburg Engineer: Martin Wieland Cover Photos: Mark Nelson Design: Dieter Rehm Produced by Manfred Eicher ECM 1245 |
密室は、白い糸で縫い合わされた空間の様に思える。誰も訪れることのないその部屋では、私の一瞬の逡巡さえもがきちんと糸の縫い目として記憶されているのだ。私が忘れてしまったことも、白い糸は、滲み込む様に覚えている。
Impression II
マイケル・ガラッソは天使の輪でも頭にくっつけてそうな名前の外人である。私は初めて彼の音楽を聴く。彼の音楽は私を無意識の世界に否応なしに引っ張る。それも確かに気持ち良いのだが。
Impression III
そのうち私は精神分析をされながらだんだん嫌な気持になっていく患者になってしまう。この精神分析医は同じ様な質問を何度も繰り返して、私の幼少時の痛みをチクチク突くんだけど、それで一体？
おかしいのは先生のほうなんじゃない？
と質問してしまう気にもなる。帰りに袋一杯の錠剤くれて高い金とるんじゃないだろうなー。
Impression IV
マイケルさん、おまえなんか嫌いだぁ。でもそうも言い切れない。私は誰？
ここは何処？
秋山愛子
青山剛明
須永春彦
■ Michael Galasso Official Website