ECM review | Album cover reproduced by courtesy
of ECM Records, Munich |
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ギター・トリオのパットといえば、1st LP “Bright
Size Life”(ECM 1073)!! あれは爽やかで本当に素敵なアルバムだった。しかしこれはなんだ。ツマンネェ。A-1は泣けるけど。パットはもっと出来るヤツだよ。 須永春彦 |
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ジャズのLPとしては高く評価したい。テクニックも申し分ないし選曲もいい。おまけにB面でジミヘンも聴けるし。少なくとも「80/81」(ECM
1180/81)よりは今回の方がメセニー・ファンは納得できるんじゃないですか? 立川 晶 |
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まさか自分が描いたのだろうかと思えたジャケットで(どうでも良いことか)一部で不評だったが私にとっては他人事とは思えない。チャーリー・ヘイデンなのだ。これがパットが取り組んだオーネット・コールマンの答え、いやこれからだ。チャーリー・ヘイデンなのだ。コールマン狂のパットは来日時、相当のギター・インプロヴィゼイションを見せてくれた。あれがコールマンか? 私は様々な疑問符を手にくり返し聴いてみたが、伝わってくるのは部屋の温度と60年代を確実に伝達してきたベースの意志。その後、NYでこの3人組がライヴ出演していることが報じられたが、あいにくそのライヴを見る手だては無かった。レコードだけを聴く限り、パットの“ボブ・モーゼス”のレコード(Gramavision の“象さんの夢”)への参加や、映画“Under Fire”参加、そして同じく映画音楽でのデビッド・ボウイとの共演 etc、ニュー・グループ以外でのパットの音楽性理解には大いに役立つものと思われる。それにしても“Rejoycing”とは裏ジャケのパットとヘイデン、ヒギンズのとても暖かな雰囲気そのもので、パット自身このトリオは恒久的に続けていきたいとのコメントも加えて、大いに今後、期待したいと思う。 多田雅範 |
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※本稿は、ECM DIVISION(ECMファンクラブ)の会報『every clue message』第3号[1984年11月発行/編集:大島裕之/発行人:多田雅範]に掲載された原稿を復刻したものです。(musicircus) |