アトリエ澤野コンサート2005

先週の土曜日、「アトリエ澤野コンサート2005」に行ってきました。

北川潔トリオとジョヴァンニ・ミラバッシ・トリオ with Flavio Boltro という
超豪華二本立て…ですが、
今回は後者にだけコメントします。

最近、ジョヴァンニ・ミラバッシ・トリオの最新アルバム
Prima o Poi ばかり聴いていることもあり、
すんなりミラバッシワールドに浸っていきました。

楽曲がいずれも美しく、
ホールで鑑賞していると
まるでクラシックコンサートみたいでしたよ。

旋律の美しさにも酔いしれました。

Flavio Boltro のトランペットソロがいいスパイスになって、
トリオの演奏にさらなる華を添えてくれました。

Flavio さんには、
音もさることながら、
ステージ中央に立つだけでその場が華やぐような、
そんな存在感がありました。

同じイタリア出身の Giovanni さんは、
繭みたいに背中と肩をきゅっと丸めて、
ピアノに向かわれます。

両者とも演奏の中では確固たる存在を示しつつも、
片やどっしりと、片やひっそりとステージにたたずむさま。

そのコントラストがまたおもしろかったです。

もちろん、グループ内フランス勢の Gildas Bocle (b)さん、
Louis Moutin (Ds)さんも
静と動のコントラストをなしていましたよ。

Giovanni Mirabassi trio のメンバーはパリ在住ですが、
アルバムタイトル Prima o Poi は
Giovanni さんの母語であるイタリア語です。

「アルバムタイトルと同じ曲が入っていないなぁ」
と思っていたら、
"Tot ou Tard" というフランス語フレーズ、
これがアルバムタイトルとイコールになっていました。

日本語に訳すと、両方とも
「遅かれ早かれ（語順でいけば早かれ遅かれ）」という意味です。

タイトルはイタリア語で、楽曲名はフランス語。

パリ在住でイタリアが故郷の Giobanni さんじゃないと
考え付かないトリックだと思いませんか？

追伸；

今回、アーティストご一行の都内観光に付き添う機会を得ました。

時間がゆっくり流れすぎており、
時折待ち合わせなどがうまくいかないところがタマにキズだけれども、
すごくいい人たちでした。

ある楽器店にて、
Flavio さんのマウスピース探しに立ち会いました。

Flavio さんがトランペットを吹いて
マウスピースの具合をチェックするんだけれども、
この試し吹きがすごいんです。

音色と音量と技量の高さに、店内の注目を浴びていました。

ライブでみるのはもちろん最高だけれども、
プロミュージシャンの試し吹きに立ち会う・・・
そんな経験もまた乙なものです。


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