EUROVISION 2007

毎年ヨーロッパで行われる歌のコンテスト、
ユーロビジョン（EUROVISION）。

今年で52回目になる本大会の決勝戦が、
5月12日にフィンランドのヘルシンキで行われました。

コンテスト参加国は過去最高の42カ国だとか。

EU加盟国が27カ国なので、
本コンテストに参加できるヨーロッパは
それよりも広い概念ということになりますね。

本コンテスト審査方法はこんな具合です。

１．出場各国で予選を行い、代表を選ぶ

２．出場国中28カ国がセミファイナルへ進出

３．セミファイナルにて10カ国の決勝進出アーティストを選出

４．昨年決勝に進出した10カ国のアーティスト＋開催メンバー
　　かつビッグスポンサーである４カ国（フランス、ドイツ、スペイン、英国）、
　　これにセミファイナルで勝ち上がった10カ国のアーティストが加わった
　　計24アーティストが優勝を争う

セミファイナルおよびファイナルの審査員は放映各国の視聴者です。

電話や携帯メールで投票した結果を集計、
一番ポイントを獲得したアーティストが優勝ということになります。

出場国をずらっとみると、
一瞬どこの国かわからないような国まで参加しています。

世界の音楽に興味津々の私としては、
お国柄を前面に押し出したパフォーマンスを期待してしまうのですが、
そうでもありません。

歌詞に使用されている言語も、自国語ではなく
英語が主流との印象を受けました。

ロック、ポップス、ラップ、テクノといったジャンルが大多数です。

人気投票コンテストなので、
こういうラインナップになるのは、自然な流れかもしれません。

3位: SEREBRO "Song #1"（ロシア） ■

ロシア語で「銀」という意味を持つ美人シンガー３人組グループ。
自作の曲らしいが、いかにもヒットしそうないまどきのポップスですね。

2位: Verka SERDUUCHKA "Dancing Lasha Tumbai"（ウクライナ） ■

ドラーグクイーンの熱唱する民族系ダンス音楽。
ドラーグクイーンってもう少しお美しい人たちが主流だと思っていたが…！？
音楽はかなり印象的で頭に残る。
すでに米国などでツアーなどしているらしいです。

1位: Marija SERIFOVIC "Molitva"（セルビア） ■

お母様もおじい様もともに歌手だという音楽一家に生まれ育った。
すでに国内では複数のコンテストで優勝経験もある実力派。
独特の美声とセルビア語の歌詞が、心に響きます。

以上がヨーロッパ視聴者の選択です。

私に投票権があったら、この２組のいずれかに投票します。

TODOMONDO "Liubi, Liubi, I Love You." ■

ヨーロッパ６カ国の言語と文化を１曲にうまくまとめた、楽しい曲。
これぞノマドのなせる業か。

DERVISH "They Can't Stop The Spring." ■

アイルランドの伝統楽器を含むバンド構成で、
音と透明感のあるボーカルが心地よい。

ウェブサイト構成が非常にわかりやすく、クリックすれば
セミファイナルおよびファイナルに出場したアーティストの楽曲がすべて聴けます。

エスニックテイストの音楽が苦手な方でも、
必ずお好みの１曲が見つかること請け合いですよ。 ■


	Espèces d'espaces Aska Nagai	さまざまな空間長井明日香