多才すぎるdb Clifford

相変わらず「乱聴中」の私の、最近のお気に入りの音楽をご紹介します。

db Clifford のデビューアルバム、「Recyclable」です。

偶然「Simple Things」という曲を耳にして、
その忘れがたい、
そして80年代のポップスを彷彿とさせる懐かい感じのサウンドの虜となり、
すぐに買いに走りました。

アルバム収録曲、すべてに満足です。

以来、毎日のようにしつこく聴いています。

この、私を虜にした db Clifford 氏とは何者なのか、
早速本人のオフィシャルページでチェックしてみました。

フランスとイギリスで生まれ育ち、
現在はカナダに在住のシンガソングライターなんですね。

子供の頃からその類まれなる音楽の才能を発揮し、
いろんな楽器をこなしていたそうです。

この才能は大人になってもきちんと引き継がれたようで、
このアルバムについては、
プロデュースはもちろんのこと、
ドラムからギター、ベース、ギター、ボーカルにピアノまで、
すべて自身の演奏で録音したとか。

作詞作曲はもとより、一部のプロモーションビデオは
ディレクターとしても名を連ねているのですから、
何とまあオールマイティなアーティストです。

特筆すべきなのは、
歌詞のなかにときどき社会性の強いメッセージが
含まれている、ということ。

確かに、歌詞を目で追ってみると、曲中にはしばし、
貧困や戦争、差別、平和
という単語がちりばめられていることがわかります。

メロディを愉しみながら英語の歌詞を深く理解するのは、
日本人としては厳しいですが、
db のメッセージ性を意識しながら
「Simple Things」のプロモーションビデオをみてみると、
決してピースフルな感じはせず、
彼の主張が垣間見られる気がします。

80年代のポップスの魅力から未だ逃れられない人、
ピアノを基調としたサウンドが好きな人は、
間違いなく夢中になるでしょう。

10月3日に行われる来日初公演の成功を祈りつつ、
今宵も db 漬けになることとします。


	Espèces d'espaces Aska Nagai	さまざまな空間長井明日香