TOKYOミュージックマラソン音楽祭2008＠上野公園

「今度、親友が東京でライブをすることになった。よかったら行ってごらん」
……10月のある日、フランスの友人からこんなメールが舞い込んできました。

大変ありがたいお誘いなのですが、
私がメールを見たのは、紹介してくれたライブのまさに当日…。

メールをくれるタイミングが遅すぎます。

仕方ないのでライブは諦めて、行けなかったお詫びがてら、
その友人の友人の東京でのコンタクト先に連絡を取ってみました。

すると、運がよいことに、翌日もライブをするということが判明したのです。

さっそく、ライブ会場に足を運んでみることにしました。

友人の友人である歌手 Melanie Dahan さん（■）が参加したイベントは
「TOKYOミュージックマラソン音楽祭2008」というものです。

これは、音楽で人と人とつなぐことを目的に、
今年6月より二年間開催されるイベント
「TOKYOミュージックマラソン」（■）
の一環として行われた音楽祭だそうです。

今回、Melanie さんが招聘された音楽祭は、
TOKYO ミュージックマラソンの本格開催を意味する
大規模な音楽祭でもあったとか。

Melanie さんは、前日に他のアーティストとともに
東京国際フォーラムでのライブをこなし、
この日は上野エリアでフリーライブをやることになっていました。

私は、このフリーライブに立ち会う機会を得たわけです。

Melanie さんは、ジャズをベースにフレンチシャンソンを歌うことで、
フランス語の歌詞の響きを大切にしながら
新たなテイストを追求するジャズシンガーです。

ジャズやシャンソンボーカルには、渋くてブルージー
という印象がありますが、彼女は透明感、あるいは清涼感が勝った、
味わいのある歌声が持ち味です。

彼女の歌声に、昼下がりの上野公園は一瞬にして
しっとりとした空間に変わりました。

彼女の声を聴きたい方は、以下のサイトからどうぞ。 ■

もう一人、フランスから来日し、
Melanie さんと同じ枠で出演した歌手 Sarah Khinder さんは、
低音ボイスが持ち味の歌手です。 ■

どちらかといえば、ソウルやポップスに近い雰囲気を持つ
彼女の放つ耳なじみのいいメロディラインに、
多くのお客さんが聞きほれていました。

二人とも、フランスではすでに数々のステージをこなしたり、
ＣＭソングに採用されるなど、実績のある歌手です。

オープンエアでそんな二人を間近に見られて、幸運でした。
まめに連絡を取ってみてよかったです。

なお、このイベントの一環として6月に行われた
「東京・音楽の祭日2008」には、
Fete de la Musique au Japon 2008
というフランス語タイトルが付けられていました。

Fete de la musique（■）といえば、
毎年フランスで6月21日に行われる全国的な音楽イベントです。

町の辻々にステージが設営され、
いろいろなジャンルの音楽をオープンエアで楽しめるという、
音楽好きにとってはたまらなくワクワクする日です。

1982年に始まって以来、すでに100カ国で開催実績があるようですね。

しかも、今年は、大阪でも開催されたようです。 ■

そして、東京でも開催された…のでしょうか？　
うーん、残念ながら、気が付きませんでした。

はやく東京でも Fete de la musique のような、
だれもが気軽に愉しめる音楽イベントが定着しますように。

「TOKYOミュージックマラソン」は、2010年3月まで開催予定とのことなので、
次なるイベントを期待したいと思います。

TOKYOミュージックマラソン実行委員会の皆様、
次のイベントは、どうぞ大々的に告知をお願いしますね。


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