首里フジコ 3rd Album 「夢ヲミタ」発売記念公演　東京編＠代田橋CHUBBY

先日、首里フジコ氏（■）の 3rd アルバム発売記念ライブに行ってきました。

首里フジコ氏は、一枚目のアルバムで出会って好きになったアーティストです。ただ、しばらく病気などにより活動を中止されていたり、また、歌手として再始動してからもご出身でもある沖縄をベースに活動されていることもあり、なかなかライブに行くチャンスがありませんでした。偶然このライブ情報を見つけた時は、内容もよく確認せずに即予約。こういう時だけは素晴らしい行動力を発揮する私です。

場所は代田橋のギャラリー＆カフェスペース「CHUBBY」（■）というところでした。

住宅街の中に突然現れるガラス張りのスペースには、ソファーがたくさん並んでいました。ギャラリー併設ということで、壁にはちょっとゆるくてポップなアートが展示されています。お客さんは飲み物を片手に思い思いの姿勢で、ゆったりと音楽を楽しんでいました。出演するミュージシャンにも、そして観客の中にも子ども連れの方も何人かいらして、ちびっこが本番中のステージに上がるようなハプニングも、またほほえましかったです。

彼女がアルバムを出すのは、何と７年ぶりのことだったそうです！

ベースにガンジー西垣氏、ギターに宮田まこと氏、そして、スティールパンやらハーモニカやらフルートやら、いろいろと器用に操る曽我大穂氏を迎えて、ニューアルバム「夢ヲミタ」から、新曲を歌ってくれました。沖縄でもない、ブラジルでもない、ジャズでもない、でもその間に位置しながらも独自性を追求した音が、これらの音楽を好む私にはとても心地よかったです。

途中ゲストで出演したSAM'氏は、たぶん首里フジコ氏のパートナーなのでしょう。この日著しくパパっ子ぶりを発揮してSAM'氏の腕から離れない赤ちゃんを抱えたまま、タップダンスでステージの雰囲気と音づくりに貢献していました。

２セット目は、ゲストとして登場した Hands of Creation の小池龍平氏とBIC氏によるライブもありました。実は小池氏、かつて Bophana というブラジル音楽をやっているグループのメンバーだったのですが、この Bophana のライブのMCでもよく語っていた「Hands of Creation」というグループの音を、ここで聴けるとは思いませんでした。各セットの間には、ブッフェ形式で沖縄の食材をふんだんに取り入れたご飯でお腹を満たすことができ、音楽と相俟って満足度の高いイベントとなりました。ライブの演出とともに、本当、いい夢を見させていただいた気分です。

なお、このイベント、「ひねもすピクニック」（■）というところが企画をしており、「こんな夜に」というイベントの一環でもあったようです。夕暮れからスタート、夜ごはんとともにライブをきいて、日常生活の中で音楽を楽しもうというコンセプトに適った、すばらしいイベントでした。ライブに行くという行為が、もっともっといろいろな人にとって身近になってほしいものですね。


	Espèces d'espaces Aska Nagai	さまざまな空間長井明日香