相変わらず新旧国籍性別年齢種別に拘らずごちゃっと聴いています。聴き続けています。2014年にしつこく聴いたアルバム…というよりアルバムの中の１曲をずずいとご紹介します。

M-7　“Same Ole Love (365 Days a Week) ”

　前もコアなジャズ好き女子のＭちゃんと、Anita Baker のこの作品はその後どんなに素晴らしいポップスが発売されたとしても“Sweet Love”と並んで永遠にベストセレクション入りとなるだろうと語ったっけ。“2010 Soul Train Music Awards”の Anita Baker トリビュート映像を観ていたら、Dionne Farris と Goapele のデュエットに雷に打たれたような感動を覚え、その後 El DeBarge の Sweet Love にノックアウトされてしまった。すぐに古いCDアルバムを取り出して、iTunes に入れて聴きまくった１曲。

YouTube ■

M-3　“Glamour Profession”

　Donald Fagen や Steely Dan といった、AOR の音楽が大好物だ。その話を友人にしたところ、The Making of Aja というドキュメンタリー番組の録画を貸してくれた。二人とも…いい音作りのための集中力と集めたミュージシャンに対する要求レベルや冷酷さがすごい。

　改めていろいろなアルバムを聴きたくなり、とくに気に入ったのが“Gaucho”だった。色気ある転調にドキドキ。ちなみにこのアルバムのタイトルにもなっている“Gaucho”は Keith Jarret の“Long as You Know You're Living Yours”（1974年）から一部サウンドを取っているとして Keith から訴えられた挙句、とうとうこの曲のみ Keith Jarret のクレジットが入ったと知った。たしかに…そっくり！

YouTube； The Making of Aja ■

M-8　“津軽じょんから節 掛け合い曲弾き（MOVEヴァージョン）”

　津軽三味線…テレビやももクロのライブ映像などで少し目にしたくらいで、きっとまともに聞いたことがなかった。ある日、ひょんなことから津軽三味線の全国大会にて優勝経験があるという実力派ユニット HAZUKI の演奏会で聴いて、感動！ もちろん、高橋孝さん（二代目藤田淳一）と土生みさおさんの演奏が素晴らしかった故…なのだが、なんといってもメロディに感動したのだ。

　この曲の魅力は何と言っても、掛け合いでの曲引き。導入部分ですでにぞくぞく来る。テーマのメロディをこなした後は、演奏者それぞれがインプロビゼーションで最高のアレンジを魅せる。その雰囲気が最高だ。

　というわけで、「掛け合い」で演奏をやっている津軽じょんがら節を求めて、まずはこのアルバムに行き着いた、というわけだ。

　これからも自分の中で最高と思える津軽じょんがら節を探していく予定。

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津軽三味線　柴田雅人・輝＆輝（きき）　「津軽じょんがら節」 ■

　Jazz は相変わらず大好きだが、なかなか Jazz に出逢えなかったり、愛聴している Podcast の番組 TSF Jazzlive でお気に入りを見つけても、なかなかアルバムが購入できなかったりしている。ついつい古い作品に回帰してしまうことも多々ある。

　そんななか、2014年に出逢って「これだ！」と思ったのが、Tobias Nijboer (b)、Jamie Peet (Ds)、そしてリーダーの Dominic J. Marshall (p) で構成されたトリオだ。Dominic は生まれも育ちもUKだが、今はアムステルダムをベースに活動中。父であるピアニスト Mark Marshall からも教えを受けつつクラシックを学び、2010年にリーズの音楽大学を出てから活動しているそうで、アルバム収録当時24歳とか！ たしかにインタビュー映像をみても子供にしか見えません。

　アルバムの作曲は全部オリジナルではなかろうか。でも、どの曲も繰り返し聴いて飽きないカッコよさだ。不協和音ギリギリなのに絶妙に美しい音の組み合わせがいいのだろうか。“Sleepwalking”という曲もかなり聴いている。どの曲を選ぶか頭を抱えるほど溺愛したアルバムになった。

YouTube； Dominic J. Marshallへのインタビュー映像 ■
YouTube； Sleepwalking ■

M-2　“El Arbi”

　フランスで流行っていたらしいバンド Madioko がボーカリストを迎えて収録したというCD。解説によれば「アフロ・オリエンタル・ファンク」というらしい。ボーカルの Rafika は、アルジェリア人で、ベルベル系の民族の伝統音楽にインスパイアされたらしい。

　エスニックなんだけれども洗練された現代的な雰囲気もある。そろそろ処分しようかな、でもジャケットがきれいだから聴いてみよう…とプレイヤーに入れたら、すっかり中毒になってしまった。もうすでに活動はしていないようで、残念。

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M-1　“Marie Swing”

　フランスに行った時にちょうど売り出されていたのがこちらのアルバムだ。１曲目を聴いてすぐに「いいわぁ」と思った。マヌーシュ・ジャズ好きも年期が入ってくると、スタンダードだけが収録されているアルバムは納得いかなくなってきてしまうのだ。

　ちなみに、本アルバムはサイドギターに Sammy Daussat、それに歌手の Marie-Christine Brambilla が渋い歌声を聴かせている。2015年に入ってから“l'Academie du Jazz”よりクラシックジャズ賞を受賞した、という嬉しいニュースも。

M-17　“Love Never Felt So Good”

　2014年の今、マイケルの新曲!? またまた、プロモーション上手なんだから…と疑っていたが、そこにはとてもピュアなマイケルの歌声が入っていた。しかも Justin Timberlake とのデュエットである。Justin にとくに思い入れはないけれど、このデュエットは良かったのではないか。

　原曲は1983年に Paul Anka とともに作られたらしいのだが、古さは全くない。故人が自分の意思で世の中に出していなかったものを、勝手に出すことにはいろいろな意見があると思うが、いい曲がまた一つ、しかも若い世代にも広まることには賛成だ。

　マイケルの歌声を聴きながらこのPVを観ると、なぜかほろりと来ます。

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M-2　“サカナの心”

　もはやすっかりメジャーの仲間入りとなった「ゲスの極み乙女。」のことは、ちょっと即興的な空気感があって好きだったけれども、なんとなく若者の音楽だという気がしていた。でも Tower Records 新宿店を徘徊していたある日、耳から飛び込んできたこの曲にトリコになってすぐ購入。なぜだか何度も聴いても飽きないんだな、これが。

M-2　“David”

　繰り返し聴いた当時の私の気持ちがブログに書いてあったので以下抜粋。

　このアレンジ聴いたら、涙が出るってものです。（YouTube ■）

　で、もっと泣きたかったからというわけではないが、曲を入手したのだった。

　もっとも、ライブの感動とアルバムの感動は別。矢野顕子さんのライブ、一度行ってみたいなぁ。

M-5　“Happy”

　流行りモノで恐縮なのだが…これは自分の意思でも意思に反してでもよく聴いたと思っている。

　きっかけは、2014年初頭にアメリカで聴いて「お、いい曲」と思ったこと。その後この曲は海を渡って日本にもやってきて見事大ヒットした、というわけだ。

　この曲のプロモーションの一環なのだろうか、24時間ぶっ通しでこの曲がループするというオフィシャル動画がある。これを見続けたのが運の尽き。時間帯に合わせていろんな人が曲に合わせて踊っているのを眺めながら、気が付くと曲が脳みそにこびりついてしまった2014年前半だった。

　今からでも遅くない。この曲にハマってみたい方はこちらをどうぞ。Happyな気分になるはず。

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