homeへ戻る
ECM NEWS のtopへ戻る
2006年度分のニュース のtopへ戻る

　ECM NEWS／ECM情報

Album cover reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。（musicircus）


April 25, 2006
第３回「ムジーク・イム・リーゼン」

Musik im Riesen
　
　 　来る５月３日から７日にかけて、オーストリアのチロル州ヴァッテンス Wattens にあるスワロフスキー社のミュージアム「スワロフスキー・クリスタルヴェルテン Swarovski Kristallwelten」で、第３回目を迎える室内音楽祭「ムジーク・イム・リーゼン Musik im Riesen」が開催されます。前回に引き続き芸術監督をトーマス・ラルヒャー Thomas Larcher が務めています。

 　
　 　アンドレ・ヘラー André Heller がデザインした“クリスタル・ワールド”〔クリスタルヴェルテン Kristallwelten〕は、内部空間がすべて地下に展開されている風変わりな建築で、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙いわく「驚愕を味わうための巡礼地」として世界的に大変有名な場所です。今回この魅惑的な会場に登場するのは、ディノ・サルーシ Dino Saluzzi、ロザムンデ・クァルテット Rosamunde Quartet、オーストラリア国立室内合奏団 Australian Chamber Orchestra、エマニュエル・パユ Emmanuel Pahud、エルンスト・コヴァチッチ Ernst Kovacic、クリスティアン・アルテンブルガー Christian Altenburger 等、いずれも一流のアーティスト達です。

 　
　 　５月３日は２台のヴァイオリンのための作品を特集したコンサートです。
　プロコフィエフ Sergei Prokofiev の「ソナタ op.56」（1932）、ジェルジ・リゲティ György Ligeti の初期のルーマニア民謡に基づいた作品「バラードと舞曲 Balada si joc」（1950）、ヴェルナー・ピルシュナー Werner Pirchner の「２台のヴァイオリンのための協奏曲」（オーケストラなしのヴァージョン）PWV33（1988）。演奏はエルンスト・コヴァチッチ Ernst Kovacic とクリスティアン・アルテンブルガー Christian Altenburger です。

注：コヴァチッチの演奏はECMからリリースされたヴェルナー・ピルシュナー作品集《EU》（ECM New Series 1314/15）で聴くことができます。

　なお、この日のコンサートでは、トルコの女性作家エミネ・セヴギ・エズダマル Emine Sevgi Özdamar も出演して、自作を朗読します。

 　
　 　５月４日は、リチャード・トネッティ Richard Tognetti 指揮オーストラリア国立室内合奏団 Australian Chamber Orchestra のコンサートです。
　独奏者にフルートのエマニュエル・パユ Emmanuel Pahud を迎え、ハインツ・ホリガー Heinz Holliger、武満徹 Toru Takemitsu、ヴェルナー・ピルシュナー Werner Pirchner、ブレット・ディーン Brett Dean、ヴィヴァルディ Antonio Vivaldi、ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、バッハ Johann Sebastian Bach という幅広いプログラムです。

 　
　 　５月５日はロザムンデ・クァルテット Rosamunde Quartet のコンサートです。
　トーマス・ラルヒャー Thomas Larcher の二曲の弦楽四重奏作品──「コールド・ファーマー Cold Farmer」（1990）、「イッシュ Ixxu」（1998 - 2004）──と、シューベルト Franz Schubert の「弦楽四重奏曲 第15番 ト長調 D.887 String Quartet in G Major, D 887/Op. 161」（1826） が演奏されます。今秋ECM New Seriesでは、この三曲のラインナップで、ラルヒャーをフィーチャーした新作アルバム（《イッシュ Ixxu》）をリリースする予定です。
　ちなみにロザムンデ・クァルテットは、つい先頃に、第２ヴァイオリンがサイモン・フォードハム Simon Fordham からディアーヌ・パスカル Diane Pascal に交替しており、今回のコンサートが新しい編成でのお披露目の公演となります。ディアーヌ・パスカルはアメリカ出身で、以前はラーク・カルテット Lark Quartet に在籍しており、またシャーンドル・ヴェーグ Sándor Végh 指揮ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ Camerata Salzburg のメンバーとしてもしばしば演奏していた経験をもつヴァイオリニストです。

 　
　 　５月６日は、「クリスタル・ワールド」内で奏でるディノ・サルーシ Dino Saluzzi とロザムンデ・クァルテット Rosamunde Quartet の夕べです。

 　
　 　５月７日は歌曲の夕べ。ソプラノのクリスティーネ・シェーファー Christine Schäfer、バリトンのマティアス・ゲルネ Matthias Goerne がエリック・シュナイダー Eric Schneider のピアノ伴奏で、アルバン・ベルク Alban Berg、ジョージ・クラム George Crumb、ロベルト・シューマン Robert Schumann の作品を歌います。

 　
　


(c) ECM Records, Munich. Used by permission.


 　
　 ※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。（musicircus） 　

topへ戻る