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| ECM NEWS／ECM情報 | Album cover
reproduced by courtesy of ECM Records, Munich |
April 5, 2004 |
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オーストリア出身のピアニスト、ティル・フェルナー
Till Fellner による、バッハ
Bach の高く聳え立つ名作「平均律クラヴィーア曲集
第１巻 Das Wohltemperierte Klavier,
Buch I」を取り上げた２枚組CDが先頃リリースされました（ECM New Series 1853/54）。これはフェルナーにとってはECMでのデビュー作となりますが、聴き手に対してじつに深い感銘を与える演奏です。派手なところの一切ないフェルナーの演奏様式と相俟って、本作ではバッハの音楽が申し分のないじつに見事なかたちで差し出されています。フェルナーの意識の焦点は、表面的な技巧の上だけに留まらず、音楽的感性と鋭敏な感覚の探索へと注がれています。 |
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| 欧州の批評家たちからも最上級の絶賛の声が届いていますが、その中から英国のクラシック音楽のFM雑誌に掲載されたレヴューの一部をご紹介します。 |
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| ティル・フェルナー
Till Fellner の「平均律第１巻」の録音は、昨今の新譜CDのなかでも最も理想的な演奏を収めたもののひとつである。（中略）
フェルナーの演奏へのアプローチは、つねに控え目であって、型に嵌まったところが全くなく、深い洞察を秘め、かつ鋭敏であり、だが深淵なまでに穏やかなものだ。彼のピアノが奏でる音色のパレットとテクスチャー（肌理）は、全てのピアノ作品を通じて「旧約聖書」という綽名をもつこの曲集の果てしない創意と極限の美の世界を経廻りながら、わたしたち聴き手を誠実に導いてくれる。（中略）
ところでフェルナーの落ち着いた演奏様式と相俟って、本作で感受性に富んだ役割を果たしているのが、ECMのプロデューサーであるマンフレート・アイヒャー
Manfred Eicher の録音テクニックである。ピアノ自体の響きに完全に忠実でありながらも、個々の前奏曲とフーガに驚嘆すべき温かさを付与している。 英国クラシックFM選出： 月間最優秀アルバム Classic FM: Disc Of The Month |
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| ティル・フェルナーは今年（2004年）4月にオーストリアとイタリアでコンサートを行ない、月末までに北米に渡り、4月23日にワシントンDCで、4月25日にはバンクーバーでコンサートを開催します。そして今年の後半には、カリフォルニアのオーハイ音楽祭
Ojai Festival に出演した後、カーネギーホール
Carnegie Hall でのリサイタルのためにニューヨークを訪れる予定です。 Till Fellner official website ■ |
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| ※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。（musicircus） |
