August 29, 2008
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| ECMフェスティヴァル・フランクフルト・アム・マイン 「シュプーレン１：音楽と映画」 ECM
Festival Frankfurt/Main: Spuren 1 - Musik und
Film
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17.-19. September 2008
Alte Oper Frankfurt
ECM Festival Frankfurt
SPUREN 1
MUSIK UND FILM
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「音楽と映画」──これが2008年9月17日から19日までフランクフルトのアルテ・オーパー
Alte Oper で開催されるECMフェスティヴァル「シュプーレン
Spuren」の主題です（「シュプーレン
Spuren」は英語では Tracks, Traces［跡］を意味する言葉です）。ECMレーベルの美学を定義する一側面として、その独自の概観を提示しようという試みです。
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今回は三回のコンサートが行なわれて以下のミュージシャンが大きくフィーチャーされます──ヤン・ガルバレク
Jan Garbarek、キム・カシュカシャン
Kim Kashkashian、エレニ・カラインドルー
Eleni Karaindrou、フランソワ・クチュリエ
François Couturier、アニヤ・レヒナー
Anja Lechner、ステーファノ・バッターリア［バッタリア］
Stefano Battaglia。
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これらの音楽家は、作曲（コンポジション）と即興（インプロヴィゼーション）との国境地帯を探索しながら、同時にそれぞれが三人の偉大な映画作家──アンドレイ・タルコフスキー
Andrei Tarkovsky、ピエル・パオロ・パゾリーニ
Pier Paolo Pasolini、テオ・アンゲロプロス
Theo Angelopoulos ──の創造性に触発されて音楽創造と向き合っているという点で共通しています。
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さらにフェスティヴァル期間中には、この三人の映画監督が制作した映画作品もドイツ映画博物館
Deutsches Filminstitut で上映されます。
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チケットは下記で取り扱い中です。
Tickets: 069/13 40 400; www.alteoper.de
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音楽以外の異なる芸術形式との間で共通する美学的な関連性に基づいた音楽創作の実践は、ECMのカタログに潜む中心軸のひとつと言えるものです。とりわけ映画はECMの音楽において特に重要な役割を担っています。
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フランクフルター・アルゲマイネ（日曜版）
Frankfurter Allgemeine Sonntagszeitung
で、ウルリッヒ・オルスハウゼン Ulrich Olshausen は以下のように記しています。
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世界中のジャズ・レーベルを見渡しても、これほどまでイメージ豊かな広がりの連鎖を聴き手に供給してくれるレーベルは他に無い。そしてECMからリリースされている、直接映画と向き合って創作された作品の録音を聴いてみれば、そうした音楽が、あたかも実際の映画とは違ったもうひとつの別の台本による創造的な幻想を聴き手の眼前に提示しているかのように思えて仕方がないのである。
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今回のフェスティヴァルに参加するプロジェクトは、どれひとつとして視覚的な要素に対して単に音楽的伴奏を付けただけに留まるようなものはありません。それどころか、むしろこれらの作品では映画の中から受けた衝撃が、さまざまな異なったやり方で音楽の中へと流れ込んでいるのです。そしてまた、クチュリエのタルコフスキーへのトリビュートやバッターリアによるパゾリーニへのオマージュ（敬意・称讃）は、個々の映画作品への想像的な応答と呼べるものであり、また同時に、各映画作家の人生と芸術哲学をいくつかの観点から解釈した「伝記的」な作品という特質も兼ね備えています。
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エレニ・カラインドルーは1982年以降、テオ・アンゲロプロス
Theo Angelopoulos と密接な協同作業を行なっています。アンゲロプロスは常々次のように語っています──私と彼女のお互いの間でどのような影響関係が生じ、ひとつの作品へと結実していくのかを明確に説明することは、もはや不可能である、と。
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たとえば、あなたが映画のなかである音楽の断片を耳にしたとき、その瞬間、あなたは、映像と音楽の間に潜む深い水準（レヴェル）での、共通の言語を通じたコミュニケーションと出会い、心の内部にまったく予期しなかった感覚を生じさせているわけです。わたしがエレニ・カラインドルーという音楽家のなかに見出す音楽的言語とは、それはつまり、わたしが自分の撮影したい映像イメージを思い描くのとまさに同じ瞬間に、そこに音楽として現われ出てくるようなものです。ですから、音・響きは、それが実際に生まれて鳴り響く前から、すでにわたしの元に存在しているのです。
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 Photo: Athina
Kazolea
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エレニ・カラインドルー
Eleni Karaindrou 作品展（フランクフルト） アレグザンダー・マイラット［アレクサンドロス・ミラ］
Alexander Myrat （Alexandros Myrat）
指揮、アテネ・カメラータ管弦楽団 Athens Camerata orchestra、そして独奏者に、ECMレーベルの音楽の主役（protagonists）である二人、ヤン・ガルバレク
Jan Garbarek とキム・カシュカシャン
Kim Kashkashian が加わります。
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 Photo: Daniel Vass
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フランソワ・クチュリエ
François
Couturier
『ノスタルジア──タルコフスキーへの歌
Nostalghia - Song for
Tarkovsky』アニヤ・レヒナー（チェロ）
Anja Lechner (violoncello)、ジャン=マルク・ラルシェ（ソプラノ・サックス）
Jean-Marc Larché (soprano
saxophone)、ジャン=ルイ・マティニエ（アコーディオン）
Jean-Louis Matinier (accordion)、そして作曲者のフランソワ・クチュリエ（ピアノ）
François Couturier (piano)。
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 Photo: Daniel Vass
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ステーファノ・バッターリア［バッタリア］
Stefano Battaglia
『リー・パゾリーニ（パゾリーニについて）
Re: Pasolini』ステーファノ・バッターリア（ピアノ）
Stefano Battaglia (piano)
ミヒャエル・ガスマン（トランペット）
Michael Gassmann (trumpet)
ミルコ・マリオッティーニ（クラリネット）
Mirco Mariottini (clarinets)
志村彩（チェロ） Aya
Shimura (cello)
サルヴァトーレ・マイオーレ（ベース）
Salvatore Maiore (double-bass)
ロベルト・ダニ（ドラムス） Roberto Dani (drums)
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(c) ECM Records, Munich. Used by
permission.
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※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。（musicircus） |
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