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 ECM NEWSECM情報

Album cover reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。(musicircus


Dec 9, 2005

アルヴォ・ペルトとトリオ・ミディーヴァル(トリオ・メディイーヴァル)、米ビルボード・チャートを席捲

Arvo Pärt and Trio Mediaeval storm U.S. Billboard Chart

 
   この時期は一年で一番忙しい時ですが、アルヴォ・ペルト Arvo Pärt とトリオ・ミディーヴァル[トリオ・メディイーヴァル] Trio Mediaeval の新作だけは、ビルボードのクラシカル・トラディショナル・チャートの上位で揃ってゆったりと寛いでいるように見えます。その周辺を見れば、アンドレ・リュウ André Rieu、ヒラリー・ハーン Hillary Hahn、チェチーリア・バルトリ Cecilia Bartoli、ロック・スターであるロジャー・ウォータース Roger Waters の新作オペラなど、錚々たる面々が名を連ねています。

 
 ペルトのアルバムでは、やはり表題作「ラメンテート Lamentate」が聴きものです。アレクセイ・リュビーモフ Alexei Lubimov の独奏ピアノが南西ドイツ放送シュトゥットガルト放送交響楽団 SWR Symphony Orchestra をバックに、力強い表出で作品を描き出しています。もう一曲の収録作品「主よ、われらに平安を与えたまえ Da Pacem Domine」は、ヒリヤード・アンサンブル Hilliard Ensemble が静穏に歌った、一転して慈愛に満ち溢れた作品です。

 
 そのヒリヤード・アンサンブルにかつて師事していたトリオ・ミディーヴァル[トリオ・メディイーヴァル] Trio Mediaeval は、今回の新作《ステラ・マリス(海の星) Stella Maris》(ECM New Series 1929)で、イギリスとフランスの1213世紀の作品と、韓国の現代音楽の作曲家スンジ・ホン Sungji Hongb. 1973)の「ミサ:光よりの光 Missa Lumen de Lumine」を取り上げています。

 
   現在のところ、ペルトは7位、トリオ・ミディーヴァル[トリオ・メディイーヴァル]は10位です。ECMのアルバムが2作品同時にトップ・テン入りしたことは、かつてない快挙です。(正確に調べたわけではありませんが、おそらくは初めてのことかと…)
 
   トリオ・ミディーヴァル[トリオ・メディイーヴァル]は11月に開始されてから各地で大成功を重ねている全米ツアーが今週でいったん終了となります。ツアーの最終公演として、129日にフィラデルフィア、翌10日にはニューヨーク、11日にはワシントンでコンサートが開催されます。そして20063月から、改めて全米ツアーが再開される予定となっています。

 
 


(c) ECM Records, Munich. Used by permission.


 
  ※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。musicircus  

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