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　ECM NEWS／ECM情報

Album cover reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。（musicircus）


January 25, 2010
トーマス・ツェートマイアーのパガニーニがMIDEM賞

MIDEM award for Thomas Zehetmair's Paganini
　
　フランスのカンヌで開催されている国際音楽見本市（MIDEM）が1月24日（日）に公式発表したところによれば、トーマス・ツェートマイアー Thomas Zehetmair のECMでの新しい録音盤、ニコロ・パガニーニ Niccolò Paganini 作曲による独奏ヴァイオリンのための24のカプリース 24 caprices for solo violin （ECM New Series 2124）が、ミデム賞「独奏楽器部門」を受賞しました。
　オーストリア出身のこのヴァイオリニストは、2002年からイギリスのノーザン・シンフォニア Northern Sinfonia の芸術監督を務めていますが、加えて来シーズンからはセントポール室内管弦楽団 St. Paul Chamber Orchestra の「芸術協力者（artistic partner）」に就任することが決まっています。ツェートマイアーは独奏者ならびに室内楽演奏者としての両方で、つねに過密な演奏スケジュールをこなしている音楽家です。

 　
　 　今まさに、ツェートマイアーは彼が率いるクァルテットと共にドイツ国内をツアーしている最中ですが、その合間を縫って、ツェートマイアー本人が書いた今回の受賞への謝辞が届きましたのでご紹介します。

 　
　 　パガニーニは、あらゆる時代を通じて、最も魅惑的な音楽家のひとりだといえるでしょう。彼自身による演奏は無味乾燥な完全主義を遙かに超越したものであり、とりわけ彼が奏でる響きは、聴き手の魂に直接的に語りかけ、あらゆる種類の極端な反応を引き起こしました。このような名誉ある賞を頂き、本当に有り難うございます！ そしていつも音楽表現の新しい方法を探求し続けているマンフレート・アイヒャーにも、感謝を捧げます。

 　
　 　本作をリリースして以降の数ヶ月の間に、ツェートマイアーのパガニーニのＣＤは、ディアパゾン・ドール Diapason d'or、スーパーソニック賞 Supersonic award、ドイツ批評家賞の四半期リストへの選定 quarterly list of Preis der deutschen Schallplattenkritik などの栄誉を獲得しています。

 　
　 　本アルバムへの熱狂的なプレス記事の抜粋はこちらをご覧ください。

ECM News　　October 7, 2009
ツェートマイアーのパガニーニへの称賛と受賞 ▼

 　

ECM 2150

 　ところで、ツェートマイアーが、彼のクァルテットの仲間でもある妻のルース・キリウス Ruth Killius と共演したヴァイオリンとヴィオラのデュオ・アルバムが、早ければ春の終わりにリリースできる予定です。

　収録作品は、ジャチント・シェルシ Giacinto Scelsi、ハインツ・ホリガー Heinz Holliger、ベラ・バルトーク Béla Bartók、ニコス・スカルコッタス Nikos Skalkottas、ボフスラフ・マルティヌー Bohuslav Martinu、ピーター・マックスウェル・デイヴィス Peter Maxwell-Davies その他、となっています。

MANTO AND MADRIGALS
TThomas Zehetmair, Ruth Killius

Release date: 18.02.2011
ECM 2150

 　
　


(c) ECM Records, Munich. Used by permission.


 　
　 ※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。（musicircus） 　

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