May 13, 2011
|
| アルヴォ・ペルト：2011年度最優秀作曲家賞 Arvo
Pärt: composer of the year 2011
|
|
|
 
|
アルヴォ・ペルト Arvo Pärt が英国の2011年度クラシック・ブリット・アワード「作曲部門」（Composer of the Year, 2011, by the Official
Classic BRITs Voting Academy）を受賞しました（■）。ペルトは、5月12日のロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール
Royal Albert Hall での受賞式に臨席して同賞を授与されました。デンマークのレオニー・ソニング音楽賞
Léonie Sonning Music Prize（2008）、エストニア共和国の芸術永年功労賞
Lifetime Achievement Award of the
Republic of Estonia（2009）、ドイツの欧州教会音楽賞
European Church Music Prize（2005）をはじめ、近年に限っても、他に多くの受賞歴を誇っているペルトですが、クラシック・ブリット・アワード2011は直近で最も大きな受賞となります。ECMからリリースされたペルトのアルバムの内6作品がグラミー賞にノミネートされており、また2003年には《オリエント＆オクシデント
Orient & Occident》（ECM New Series 1795）でクラシック・ブリット・アワード
Classical Brit Award の最優秀作品賞を受賞しています。2011年度のグラミー賞ベスト・クラシカル・コンテンポラリー・コンポジション部門にノミネートされたECMからの最新作《交響曲第4番 Symphony No.
4》（ECM New Series 2160）は、この30年間でエストニア出身の作曲家が書いた唯一の本格的な交響曲作品です。
|
|
| |
2011年度クラシック・ブリット・アワードでのアルヴォ・ペルトの受賞スピーチ： 「このような賞を頂いて、心から感動しております。それは私にとって、そして私の国にとっての名誉であると考えております。まずは、私の仕事仲間で指揮者のエサ=ペッカ・サロネン Esa-Pekka Salonen と、そして勿論のこととして、ECMの伝説的なプロデューサーである私の友人マンフレート・アイヒャー
Manfred Eicher の二人に対して、深い感謝の気持ちを述べさせていただきます。そして、この信望の厚い賞を授与される方々が、いまこの部屋で、私の口から一人の人物の名前を申し述べさせていただくことをお許しいただければ、さらに有り難く存じます。もしその人がいなければ、私の第4交響曲は決して作曲されませんでした。私がこの作品を献呈した張本人です。その人物とは、ロシアで最も有名な政治犯、ミハイル・ホドルコフスキー
Mikhail Khodorkovsky です。彼は、国家の裁判によるテロの犠牲者になりました。私はこの賞を、心の中で彼に手渡したいと思います。彼の勇敢さと高潔さに対して、私はただ、畏敬の念をこめて深く頭を下げることができるだけです・・・・・ どうも有り難う！」
|
|
| |
このブリット賞に関連した行事は、1973年に設立された英国レコード産業協会（BPI）の手で運営・開催されています。今回は第12回目のクラシック・ブリット・アワードとなります。2000年以来、毎年、その年の「クラシック音楽」（かなり広義な意味で）の分野から受賞者が選ばれています。
|
|
| |
(c) ECM Records, Munich. Used by
permission.
|
|
| |
※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。（musicircus） |
|