homeへ戻る
ECM NEWS のtopへ戻る
2006年度分のニュース のtopへ戻る

　ECM NEWS／ECM情報

Album cover reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。（musicircus）


May 8, 2006
ビヨルンスタの芸術を特別価格にて

The essential Bjørnstad: Special offer
　
　 　ケティル・ビヨルンスタ［ノルウェー語での発音では、シェーティル・ビョルンスタ］ Ketil Bjørnstad は、一風変わった経歴をもつアーティストです。当初はクラシックのピアニストを目指して早くから音楽学校で専門教育を受けていました。16歳でバルトークの協奏曲第３番をオスロ・フィルハーモニックと共演してピアニストとしてデビューを飾ります。しかし、その後マイルス・デイヴィスの《イン・ア・サイレント・ウェイ In A Silent Way》とテリエ・リピダルの初期LP録音を聴いたことがきっかけとなり、音楽活動の方向をインプロヴィゼーションの世界へ転換します。
　現在に至るまでに数多くのアルバム制作によって音楽的な研鑽を続ける一方、それと並行して文筆活動にも取り組み、これまで数多くの小説、詩、エッセイを出版しています。ビョルンスタの最新作の小説は、ノルウェー語で『Til musikken（英訳書のタイトルは“To Music”）』というタイトルですでに数ヶ国語に翻訳され［訳注＝デンマーク語、オランダ語、フランス語、韓国語、ロシア語、トルコ語、英語］好評を博しています。とりわけドイツではシュピーゲル誌のベスト・セラー・リストにも名を連ねています（ドイツ語翻訳書のタイトルは『Vindings Spiel』です。2006年刊行）。

Ketil Bjørnstad home page ■

 　
　

［訳注＝『Til musikken（音楽へ）』は、1960年代末を舞台に、男女の若いピアニスト同士のふれあいを描いたケティル・ビョルンスタの自伝的内容の小説で、音楽、生と死、性の深遠との関わりに翻弄される若者たちの姿を通して人生と音楽がもたらすかけがえのない息吹を伝える傑作と評されている。原書と英訳書は2004年刊行。ビョルンスタはこれまで十数冊の小説を出版している。また小説だけでなく評伝の筆者としても名高い。イングマール・ベルイマン監督の作品でも有名な女優・映画監督のリヴ・ウルマン Liv Ullmann や、19世紀ノルウェー出身の伝説的ヴァイオリニスト、オーレ・ブル Ole Bull、そして偉大な画家エドヴァルト・ムンク Edvard Munch について書いた評伝が代表作。彼が書いた本の多くは、各国語に翻訳されている。］

 　
　 　ビョルンスタが1993年から1998年にかけてECMで制作した音楽には不滅の魅力が備わっています。さらに、ジャン=リュック・ゴダール Jean-Luc Godard やレア・プール Lea Pool をはじめとする何人もの映画監督が、ビョルンスタの音楽をこぞってサウンドトラックのなかで使用しています。

 　
　 　現在ECMでは以下５枚のビョルンスタのアルバムを発売中です。

 　
《ウォーター・ストーリーズ Water Stories》

Ketil Bjørnstad　piano
Terje Rypdal　guitar
Bjorn Kjellemyr　bass
Jon Christensen　drums
Per Hillestad　drums

Glacial Reconstruction
Levels And Degrees
Surface Movements
The View I
Between Memory And Presentiment
Ten Thousand Years Later
Waterfall
Flotation And Surroundings
Riverscape
Approaching The Sea
The View II
History

Recorded January 1993
ECM 1503

　ビョルンスタのECMデビュー・アルバム。共演は、テリエ・リピダル［タリエ・リプダル］ Terje Rypdal、ビョルン・ヒェレミール［シェルミール］ Bjørn Kjellemyr、ヨン・クリステンセン Jon Christensen、ペール・ヒレスタ Per Hillestad 。

 　
《海 The Sea》

Ketil Bjørnstad　piano
David Darling　cello
Terje Rypdal　guitar
Jon Christensen　drums

The Sea I-XII

Recorded September 1994
ECM 1545

　テリエ・リピダル［タリエ・リプダル］ Terje Rypdal、ヨン・クリステンセン Jon Christensen、デヴィッド・ダーリング David Darling との四重奏。

 　
《リヴァー The River》

Ketil Bjørnstad　piano
David Darling　cello

The River I-XII

Recorded June 1996
ECM 1593

　ビョルンスタとダーリングによる、絶賛を集めたデュオ・アルバム。

 　
《海 II The Sea II》

Ketil Bjørnstad　piano
David Darling　cello
Jon Christensen　drums
Terje Rypdal　guitars

The Sea

Recorded December 1996
ECM 1633

　「荒れ騒ぐ潮騒の美、はっとさせるコード展開とユニゾンの動きが、聴き手を波間の奥へと引きずり込む。」（L.A. Weekly）

 　
《エピグラフ Epigraphs》

Ketil Bjørnstad　piano
David Darling　cello

Epigraph, Theme and Variations
Upland
Wakening
Pavane
Fantasia
The Guest
After Celan
Song for TKJD
Silent Dream
The Lake
Gothic
Le jour s'endort
Factus Est Repente

Recorded September 1998
ECM 1684

　ビョルンスタとダーリングの二度目の邂逅。ウィリアム・バード William Byrd、オルランド・ギボンズ Orlando Gibbons、ギヨーム・デュファイ Guillaume Dufay、グレゴル・アイヒンガー Gregor Aichinger といった作曲家の作品に基づいたインプロヴィゼーションも収録。

 　
　 　2006年6月末日までの期間限定で、各13.90ユーロの特別価格と致します。

 　
　


(c) ECM Records, Munich. Used by permission.


 　
　 ※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。（musicircus） 　

topへ戻る