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　ECM NEWS／ECM情報

Album cover reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。（musicircus）


Nov 11, 2005
シフ、ツェートマイアー、ドイツ批評家賞受賞

SCHIFF, ZEHETMAIR AND THE GERMAN RECORD CRITICS AWARD
　
　 　2005年度のドイツ批評家賞 Preis der deutschen Schallplattenkritik が決まり、ECMのアーティストに再びその栄誉が授与されました。

 　
　まずは、いよいよ開始されたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の第一弾として今秋リリースされた４曲のソナタを収録したアルバムが、早速大好評を博しているアンドラーシュ・シフ András Schiff です。シフがチェロ奏者のミクローシュ・ペレーニ Miklos Perényi と組んで録音したアルバム《ベートーヴェン：チェロとピアノのための作品全集 Ludwig Van Beethoven: Complete Music for Piano and Violoncello》（ECM New Series 1819/20）が、ドイツ批評家賞の室内楽部門において「年間最優秀アルバム賞 Jahrespreis」に選出されました。授賞式は11月19日、ベルリンにて行なわれました。

 　

　その夜、ヴァイオリニストのトーマス・ツェートマイアー Thomas Zehetmair に対してドイツ批評家賞選考委員会から「ディプロマ（賞状） Ehrenurkunde」が授与されました。
　傑出した音楽家（musical personality）のひとりとして承認する今回の表彰理由として、選考委員会は以下のコメントを発表しています。

「ツェートマイアーは今日において最も国際的なヴァイオリニストのひとりであり、バロックから現代音楽に至るまで、絶えず魅力的なレパートリーを開拓しており、また独奏者ばかりでなく室内楽奏者、さらに近年は指揮者としても活躍を続けている」


　ちなみに、ツェートマイアーが ECM New Series に録音したハインツ・ホリガー Heinz Holliger のヴァイリオン協奏曲《Heinz Holliger: Violinkonzert 'Hommage À Louis Soutter'（ルイ・ステーを讃えて）》（ECM New Series 1890）とウジェーヌ・イザイ Eugène Ysaÿe の６曲の無伴奏ヴァイオリン・ソナタを収録したアルバム《イザイ：ヴァイオリン・ソナタ集 Ysaÿe sonatas》（ECM New Series 1835）は、どちらもリリースされた2004年度に幅広い注目を集め、批評家たちの絶讃を博しています。

 　
　 　ドイツ批評家賞とは140名の音楽ジャーナリストが独立した名誉職として28のカテゴリーについて投票して選出されます。四半期毎に候補作品が選ばれ、2005年度を通じてECMのリリース・ルバムでは他に以下の４つの作品が選ばれていました。

 　
　
　
アレクサンドル・クナイフェル［クナイフェリ］ Alexander Knaifel
《アミクタ・ソル（太陽の光に包まれて） Amicta Sole》
（ECM New Series 1731）

ロシア人の作曲家アレクサンドル・クナイフェル Alexander Knaifel の作品集。演奏者のなかには、タチアナ・メレンティエワ Tatiana Melentieva（ソプラノ）、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ Mstislav Rostropovich（チェロ）も含まれています。

 　
マルチン・ヴァシレフスキ Marcin Wasilewski、スワヴォミル・クルキエヴィッツ Slavomir Kurkiewicz、ミハウ・ミスキエヴィッツ Michal Miskiwicz
《トリオ Trio》（ECM 1891）

トマシュ・スタンコ Tomasz Stanko との長期に亙るコラボレーションで知られる若きポーランドのピアノ・トリオ（Marcin Wasilewski - piano, Slawomir Kurkiewicz - double-bass, Michal Miskiewicz - drums）の国際的デビュー作。

 　
アレクセイ・リュビーモフ Alexei Lubimov
《黒ミサ Messe noir》
〔ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、スクリャービン、ショスタコーヴィチ〕
（ECM New Series 1679）

アレクセイ・リュビーモフ Alexei Lubimov による、20世紀ロシア・ピアノ作品のリサイタル。

 　
マヌ・カチェ Manu Katché
《ネイバーフッド Neighbourhood》（ECM 1896）

ヤン・ガルバレク Jan Garbarek（sax）、トマシュ・スタンコ Tomasz Stanko（tp）、マルチン・ヴァシレフスキ Marcin Wasilewski（p）、スワヴォミル・クルキエヴィッツ Slavomir Kurkiewicz（b）によるアンサンブルを率いた、マヌ・カチェ Manu Katché のアルバム。

 　
　 　これらの非凡な才能を有するアーティストたち全員に、われわれECMスタッフは心からの賞賛を捧げたいと思います！
 　
　


(c) ECM Records, Munich. Used by permission.


 　
　 ※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。（musicircus） 　

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