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　ECM NEWS／ECM情報

Album cover reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。（musicircus）


Sep 12, 2005
ECMから、シフ、ベートーヴェン全集開始

ECM launches Schiff Beethoven cycle
　
　今後３年間にわたって継続される予定のECMにおけるアンドラーシュ・シフ András Schiff のルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven 《ピアノ・ソナタ全集》が、いよいよ2005年10月初頭から発売開始されます。シフはこれまでバッハ、モーツァルト、シューベルトの演奏に関しては高い評価を受けていますが、ベートーヴェンの録音への取組みが長い間待望されていました。
　「あなたは生まれながらのバッハとモーツァルト弾きなのでしょうね」、というベルリンのターゲスシュピーゲル紙 Der Tagesspiegel の記者の言葉に応えて、シフはこう語っています。

　「もしそうだとしても、ベートーヴェンは私がずっと学び続けてきた作曲家です。これら32曲のソナタは、つねに、私がそのなかで成長を続けていかねばならないひとつの組曲のようなものとして感じられてきたのです。」

 　
　 　ピアニストはベートーヴェンの全てのピアノ・ソナタをライヴで収録することを選択しました。コンサート会場は傑出したアクースティックの良さで夙（つと）に知られたチューリッヒ・トーンハレで、ここで録音が敢行されました。
　シフの《ベートーヴェン：ピアノ・ソナタ全集》は作曲年順に録音を進めていく方針で、ECM New Seriesから全８巻で順に刊行する予定です。
　第１巻に収録される作品は、３曲から成るピアノ・ソナタop.2〔ソナタ第１番ヘ短調op.2-1、ソナタ第２番イ長調op.2-2、ソナタ第３番ハ長調op.2-3〕、そしてソナタ第４番変ホ長調op.7 です。
　第１巻は２枚組での発売となり、ライナーノーツにはマルティン・マイヤー Martin Meyer〔新チューリッヒ新聞 Neue Zürcher Zeitung〕による、シフへの広範なインタヴューが掲載されます。このインタヴューは今後の続巻にも引き続き掲載される予定で、そのなかでシフ自身が各ソナタの簡潔な説明を行ないます。
　このシリーズはあらゆる点でより深いベートーヴェンの理解を求めるすべての人にとって、本質的な聴取をもたらすものとなるに相違ありません。

 　
　 　全８巻シリーズのカヴァー・デザインは、チェコ出身のアーティスト、ヤン・イェドリチカ Jan Jedlička による水彩画が採用されます。

 　
　 　第１巻はほぼ全ての欧州各国で10月7日のリリースです。アメリカと日本のみ9月27日の発売となります。

 　
　


(c) ECM Records, Munich. Used by permission.


 　
　 ※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。（musicircus） 　

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