homeへ戻る
ECM NEWS のtopへ戻る
2011年度分のニュース のtopへ戻る

　ECM NEWS／ECM情報

Album cover reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。（musicircus）


September 29, 2011
ペルトに捧げられたアート・イヴェント

Art for Pärt
　

Photo: Roberto Masotti

 　2011年10月の初旬に北イタリアのヴェローナ Verona でアルヴォ・ペルト Arvo Pärt に捧げられた一連の芸術イヴェントが行なわれます。ヴェローナの芸術組織ストゥディオ・ラ・チッタ Studio la Città では、10月1日から、ルーチョ・フォンタナ Lucio Fontana、ピエロ・マンゾーニ Piero Manzoni、ファウスト・メロッティ Fausto Melotti、ジョルジョ・モランディ Giorgio Morandi、ピエル・パオロ・カルツォラーリ Pier Paolo Calzolari、ヴィンチェンツォ・キャステラ Vincenzo Castella、ジュリオ・パオリーニ Giulio Paolini、エットーレ・スパレッティ Ettore Spalletti、フランコ・ヴィメルカーティ Franco Vimercati といった、20世紀と21世紀のイタリア出身の美術家による絵画、彫刻、写真作品を展示する美術展が開催されますが、同時にその展示空間内に、これらの美術作品と「選択的類縁性」が認められるペルトの音楽が流されます。本展のキュレーターを務めるアンジェラ・マデサーニ Angela Madesani の観点では、両者を結びつけているのは（それぞれの美術作家とこの作曲家の）深い感情を表現した作品内に存する魂の慈悲心です。また展示会場内には、こうしたイタリアの現代美術作品に加えて、ロベルト・マゾッティ Roberto Masotti が撮影したペルトの写真とヴィデオ・インスタレーションも展示されます。

Ad Lucem. Arte contemporanea per Arvo Pärt ■

 　
　展覧会のオープニングには、ユニークなイタリアン・ジャズのデュオ、ジャンルイジ・トロヴェージ Gianluigi Trovesi とジャンニ・コッシャ Gianni Coscia のコンサートが開催されます。プログラムでは、彼らが得意とする即興演奏や、先頃ECMからリリースした新作アルバム《フレール・ジャック：ラウンド・アバウト・オッフェンバック Frère Jacques - Round about Offenbach》（ECM 2217）から抜粋した曲と共に、アルヴォ・ペルト作曲のまだレコードやCDには未収録の作品《ウクアル・ワルツ Ukuaru Waltz》（1973/2010）に基づいたヴァリエーションなども演奏される予定となっています。

 　
　 　さらに今回のイヴェントの一環として、10月8日の夜には、ヴェローナのサン・フェルモ・マッジョーレ教会 San Fermo Maggiore basilica で、アルベルト・マルティーニ Alberto Martini の指揮、エストニアの合唱団ヴォックス・クラマンティス Vox Clamantis とイタリアのオーケストラ「イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニ I Virtuosi Italiani」による、ペルトに捧げられたコンサートが開催されます。プログラム前半は、管弦楽と打楽器のための《フラトレス Fratres》、２つのヴァイオリンと弦楽合奏のための《パッサカリア Passacaglia》、《シルワンの歌 Silouan's Song》、《オリエント＆オクシデント Orient & Occident》。休憩を挟んで、後半には、オーケストラの伴奏付きに編曲された合唱作品群、《アレルヤ-トロープス Alleluia-Tropus》、《主よ、平和を与えたまえ Da pacem》、《巡礼の歌 Ein Wallfahrtslied》、そしてア・カペラ版による《スンマ Summa》、《カノン・ポカヤネン Kanon pokajanen》の中の一曲である混声合唱のための「オード 第7番 Ode VII 《メメント Memento》」、《そしてパリサイ人の一人が And One of the Pharisees》、無伴奏合唱作品《聖なる母マリア Most Holy Mother of God》が演奏されます。

 　
　


(c) ECM Records, Munich. Used by permission.


 　
　 ※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。（musicircus） 　

topへ戻る