September 30, 2011
| 今週の批評から Reviews of the Week |
オール・アバウト・ジャズ All About Jazz では、ネナド・ゲオルギエフスキ Nenad Georgievski がこのドキュメンタリー作品を取り上げています。
(c) ECM Records, Munich. Used by
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| ECM NEWS／ECM情報 | Album cover
reproduced by courtesy of ECM Records, Munich |
September 30, 2011 |
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《サウンズ・アンド・サイレンス Sounds And Silence》（ECM Cinema）に対し、批評家から良好な反応が寄せられています。 オール・アバウト・ジャズ All About Jazz では、ネナド・ゲオルギエフスキ Nenad Georgievski がこのドキュメンタリー作品を取り上げています。 |
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| これは同時代で最も抜きんでた成果を示している著名なプロデューサーのひとりに迫り、その芸術的な手腕を捕らえた音の旅である。（中略） それはまさに真正なる幻影であり、マンフレート・アイヒャーは間違いなく彼が創設したECMレーベルを通じて音楽の世界に革命をもたらしたのだ。ECMは、すでにその端緒から一貫して、沈黙に次ぐ最も美しい音をとらえることを目指し続けてきた。40年に及ぶ歴史を通じて、ECMは、アイヒャーのヴィジョンと美学に導かれ、ジャズ、実験音楽、ワールド・ミュージック、現代音楽における各分野の最重要作品に数えられるアルバムをいくつもリリースしてきた。《サウンズ・アンド・サイレンス》は、この伝説的なレーベルのオーナーでありプロデューサーの詳細な音楽的肖像画となっており、もはやアイヒャーの存在は少なからぬ音楽界の巨人達が築いた生涯と共通の因子を含むものとなっていると言えよう。 |
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英国フィナンシャル・タイムズ紙 Financial Times では、デヴィッド・ホニグマン David Honigmann が、シニッカ・ランゲラン Sinikka Langeland の新作《ザ・ランド・ザット・イズ・ノット（どこにもない国） The Land That Is Not》（ECM 2210）についてのレヴューを執筆しています。 |
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| 大きな喜びに満たされた《スターフラワーズ Starflowers》（ECM
1996 ◆）から5年を経て、ノルウェー出身のフォーク・シンガーのシニッカ・ランゲランが、再びノルウェーのジャズ・ミュージシャン達と組んで新しいアルバムを完成させた。今作では、収録曲のほとんどの歌詞は詩人エディス・セーデルグラン Edith Södergran によるもので、セーデルグランのスウェーデンへの懐郷の情に溢れた思慕は、トラック3〈海の一画 A
Strip Of Sea〉の先触れともなる、煙に霞むサクソフォンとトランペットの響きのなかに包み込まれている。ランゲランの奏でる伝統的なツィター属に属する楽器カンテレ kantele の響きは、どこかアリス・コルトレーン Alice Coltrane を思い出させるような閃光を発している。 |
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イタリアの経済新聞「イル・ソーレ24オーレ」 Il
Sole 24 ore ではカルラ・モレーニ Carla Moreni が、イタリア出身のデュオ・ガッザーナ Duo Gazzana を「ECMのカタログにおける目を瞠るような宝石」と評しています。ECMの新譜《ファイヴ・ピーシズ Five Pieces》（ECM
New Series 2238）について、次のように記しています。 |
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| ナターシャ（妹） Natascia とラファエラ（姉） Raffaella は同じ気質をもつ姉妹で、本盤では、ヤナーチェク Janáček、ヒンデミット Hindemith、武満徹、シルヴェストロフ Silvestrovという異なる特性をもつ四人の作曲家の世界をそれぞれに映し出し、20世紀音楽の豊かで素晴らしい扉を開いてみせてくれている。シルヴェストロフの作品「ファイヴ・ピーシズ Five Pieces」の演奏は驚くべきものだ。 |
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| イタリアの週刊誌レスプレッソ L'Espresso では、リッカルド・レンツィ Riccardo Lenzi が同じく本盤に触れて次のように記しています。 |
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若く将来を嘱望されているナターシャ Natascia とラファエラ Raffaella のガッザーナ Gazzana 姉妹による初めてのCD録音が、この《ファイヴ・ピーシズ Five Pieces》である。アルバム・タイトルは、収録曲のなかの存命のウクライナ出身の作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフ Valentin Silvestrov の作品名から採られている。その第１曲「エレジー Elegie」では、二人の演奏は――ほんの数音が描く軌跡と、そしてありのままの姿を描き出す純真さから――ロマン的な「さすらい人」の世界を暗示する抒情的な主題をさらに奥深く進展させている。（中略） このデュオは作品の解釈という面でじつに幅広い可能性を有しており、そのことは薄明を思わせる武満徹作曲の「妖精の距離 Distance de fée」でも、ヒンデミットの「ホ長調ソナタ」における構造化された対称性のなかでも、そしてまたヤナーチェクの情熱的なソナタにおいても聴かれる通りだが、たとえばそのヤナーチェクでは、演奏技巧の熟達が、苦しみに塗（まみ）れ続けてきたスラブ民族の魂の奥深くへ入り込む力としっかりと結びついている。 |
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| ※本記事は、ECM が発信する最新情報を ECM Records の許諾を得て翻訳掲載するものです。（musicircus） |