Album cover
reproduced by courtesy of ECM Records, Munich
●ジャケット写真はECM Recordsの許諾のもと、掲載しております。(musicircus)
September 8, 2006
ショスタコーヴィチ生誕100年
100th
Anniversary Shostakovich
作曲家ドミトリー・ショスタコーヴィチ
Dimitri Shostakovich が9月に生誕百年を迎えます(ショスタコーヴィチは1906年9月25日──旧暦によれば9月12日──サンクト・ペテルブルク生まれ)。ショスタコーヴィチがECMに与えた影響がいかに大きなものだったのかは、ECM New Seriesを貫いて走る糸の織り目を辿ってみれば一目瞭然です。ショスタコーヴィチ本人の作品はもとより彼の音楽から強い衝撃を受けたポスト・ソヴィエトの作曲家たち──ギヤ・カンチェーリ
Giya Kancheli、アルヴォ・ペルト
Arvo Pärt、ヴァレンティン・シルヴェストロフ
Valentin Silvestrov、エルッキ=スヴェン・トゥール Erkki-Sven Tüür──の多くの作品が、ギドン・クレーメル
Gidon Kremer やアレクセイ・リュビーモフ
Alexei Lubimov を始めとする一流の演奏家たちによって録音されています。
ECMにはショスタコーヴィチの作品を録音したアルバムが8枚あります。内容的には後期ショスタコーヴィチの室内楽の内、主に弦楽器のために書かれた作品を強烈にアピールするものとなっています。それらを演奏しているのは、トーマス・デメンガ
Thomas Demenga、キム・カシュカシャン
Kim Kashkashian、ギドン・クレーメル
Gidon Kremer、アレクセイ・リュビーモフ
Alexei Lubimov、トーマス・ツェートマイアー
Thomas Zehetmair、ロザムンデ・クヮルテット
Rosamunde Quartett、ケラー・クヮルテット
The Keller Quartett
といったいずれも世界的に活躍する音楽家たちです。
ピアノ作品ではキース・ジャレット
Keith Jarrett による《24のプレリュードとフーガ
作品87 24 Preludes and Fugues op. 87》(ECM New Series 1469/70)の録音があります。この2枚組のアルバムは、世界中のクラシック専門誌から賞賛を浴び、数多くの賞を獲得しました。クラシック批評の重鎮ジョン・ロックウェルが、次のような批評を記しています。