September 8, 2006
| ステーファノ・ボッラーニの新譜にイタリア・プレスが熱狂 New Stefano Bollani CD Blazing in Italian Press |
S・B 「この新作がターニング・ポイントの顔つきをしているようには見えないけれど。ぼくとしては、ある特別な瞬間を撮った写真のような音楽といった感じかな……」
S・B 「それはある意味で正しいと思います。たしかに各曲ごとにたくさんの異なった音楽文化を持ち込んでいますが、だけどそれは、なにも自分自身の意識の流れを好きなように縁取っていたら結果的にこうなったというようなものじゃないわけ。ぼくは音楽に関してはほとんどマニアックと言っていいほどの百科全書派だから。たとえ旋律を知っていても曲名が分からなければ、人前で演奏したりはしません。ですからこのアルバムでの演奏も、すべての選曲を含めて、非常に綿密に行なっています。」
S・B 「これは本当に美しい曲だけれど、プロデューサーのマンフレート・アイヒャー自身が、じつはこの曲に昔からゾッコンだったらしい。それで今回、是非これをオープニング・トラックにしたいっていうことになった。アイヒャーは、たくさんのイタリアのジャズ・ミュージシャンの価値を認めていて、エンリコ・ラヴァ Enrico Rava やジャンルイジ・トロヴェージ Gianluigi Trovesi みたいな“歴史的”存在だけじゃなくて、ぼくやステーファノ・バッターリア［バッタリア］ Stefano Battaglia を始めとする若手のミュージシャンにも注目してくれているんです……」
また今月には彼が執筆した初めての小説が出版されます。原著のタイトルはイタリア語ですが、英語に訳すと“The Syndrome of Grumpy”（不機嫌症候群）となります。出版元は、ECMのイタリア国内のディストリビューターであるドゥカーレ Ducale です。
ドゥカーレでは、ステーファノの多忙なツアー・スケジュールの合間を縫って、新作アルバムと本の発売に合せたイタリア国内のFNACプロモーション・ツアーを実施する予定です。
(c) ECM Records, Munich. Used by
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